サンバーバンのくるくる手動窓、DIYで直してみた!

サンバー整備記録

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はじめに

運転席側の後部佐席の窓がスムーズに閉まらなくなったので自分で修理しました。修理のやり方と部品の入手方法をご紹介・解説していきます。初めて交換作業に挑戦する方に、少しでも分かりやすいようにまとめてみましたので是非ご活用ください。

 

作業した車両

平成19年(2007年式)スバルサンバーディアスバン(TV2)

症状

運転席側の後部座席の窓がスムーズに閉まらなくなってしまいました。原因はドア内部の部品の破損により手動ハンドルを回すとハンドルが空回りして窓が閉まらない状況です。

 

運転席側後部スライドドア。内側の様子。

 

ハンドルを回してもスムーズに窓が閉まりません。

 

準備したもの

大きな箱が届きました。最寄りのスバルディーラーで取り寄せてもらった純正部品。

 

変わった形をしています。

 

品番。

 

部品の詳細図。この部品を交換していきます。

 

ガラスラン。窓の外周を覆うゴム製の部品。劣化して硬化していたので新品に交換します。

 

品番。

 

レギュレータ5060円。ガラスラン2670円。

 

 

作業方法解説

今回交換する窓の内部機構の部品、レギューレータを交換するには、窓のハンドルと内張を外す必要があります。ピックを使って外していきます。

 

スライドドア開閉するドアノブと、窓のクルクル手動ハンドルを外していきます。

 

隙間を除くと画像のような部品(ピン)が組み込まれています。ピックを巧みに使って部品を引っ掛けて引き抜きます。

優しく引く抜かないとピンが飛んでいって紛失しやすいです。ゆっくりと慎重に作業してください!

 

引き抜くと外れます。

 

この様な構造になています。

 

このように引っ掛けます。

 

外した部品とステンレスピック。

 

内張を外します。クリップで固定されているだけなので引っ張れば外れます。

 

クリップ部分。

 

内側。

 

外した状態の内張。

 

内張を外した状態のスライドドアの内側。ビニールが被さっています。

 

ビニールを剥がします。ブルチゴムで貼り付けられています。ネバネバして粘着力が強いので手や車に張り付くと掃除が大変になるので慎重に作業していきます。

 

ざっくりですが画像のように組み込まれています。

 

 

ソケットレンチ10mmを使ってボルトを外していきます。

 

クルクルハンドル周りのボルトを外していきます。

 

 

この部分だけネジの長さが違います。長いネジは画像のボルト穴になるので再度組み付けるときに間違わないようにしましょう。

 

窓ガラスを固定しているボルト2本を外します。

 

下部にあるボルトを外します。

 

ボルトを外すと窓ガラスがフリーになって下がってくるので、窓を一番上まで手で押し上げてテープで仮止めします。100均の養生テープは途中で剥がれてきてしまったので、強力なテープで固定しました。

 

テープで仮止めしている間に一番大きな開口部からレギュレータを引っ張り出します。

 

外したレギュレータ。プラ部分が割れていました。

これが不具合の原因だった様です

 

新品のレギュレータを開口部から潜り込ませてを組み付けていきます。

 

画像のように配置します。新品レギュレータにはボルトが1本付属しています。

 

ドアの内側からレギュレータ本体をボルト穴に引っ掛けて固定します。

10mmレンチで固定します。

 

残りのボルトも固定していきます。

 

長いボルトを組み付けます。

 

残りのボルトを組み付けます。

 

テープで仮止めしていたテープを外します。窓ガラスを慎重に下ろしていきます。

 

ガラスを落とさないように慎重に位置合わせしてボルト2箇所を固定します。位置合わせ前。

 

位置合わせ後。ボルトで固定します。

 

ボルト固定後。

 

全てのボルトが緩んでいないか確認・緩い場合は増し締めします。新品のレギュレータには1本だけボルトが付属しているので、作業完了後にはボルト1本分が余ります。

 

ガラスランを新品に交換していきます。古いガラスランを外していきます。

 

引き抜きます。

 

枠に沿って新品のガラスランをはめ込んでいきます。

 

CRCなどの潤滑剤で滑りを良くすると作業しやすいです、なければ食器洗い用の液体洗剤でも代用できます。

 

セットします。

 

ドア内側の枠も外しておくと作業しやすいです。

 

入りづらい場合はドライバーなどで優しく押し込んでいきます。

 

追加の潤滑剤。

 

ゴムを広げてから、車体の枠に押し込んで差し込んでいきます。

ストッパーが引っ掛かるまで差し込みます。ここの部分が一番難しいポイントなので

頑張ってください!

 

反対側も同様に組み込んでいきます。スプレーしておくと作業しやすいです。

 

差し込んでいきます。

 

残りの部分も組み込んでいきます、

 

くるくるハンドルを仮取り付けしてガラス窓を押し上げながらガラスランを組み付けていきます。

 

ゴムをめくりながら枠にはめ込んでいきます。

 

はめ込んでいくとゴムが少し余ってしまいました。

 

どうしても上手くハマらなかったので、一旦外して古いガラスランと新品のガラスランを比較してみました。

微妙に長さが違う様です。左が古いガラスラン。右が新品のガラスランです。

 

左が古いガラスラン。右が新品のガラスランです。

 

新品の方が2.5cm長い様です。

 

新品のガラスランの反対側の先端を2.5cmカットしていきます。

個体差のため施工は自己責任でお願いします!

 

メジャーで2.5cm部分をカットしていきます。

 

画像のように、新しいガラスランに切り込みを作ります。ストッパーになります。

 

長佐を調整後、再度はめ込んでいきます。必要に応じて潤滑剤を塗布して差し込んでいきます。

 

ストッパーがぶつかるまで差し込んでいきます。

 

反対側もストッパーがぶつかるまで差し込んでいきます。

 

両端を差し込んだら上部をはめ込んでいきます。しっかりゴムを広げて車体の枠に押し込んでいきます。

 

ゴムが浮いている部分は、親指で強く押し込んでみてください。めり込む手応えがあるまで押し込みます。

 

上手くハマらなかったので潤滑剤を使って滑りを良くしておくとはめ込みやすかったです。

 

押し込んでいきます。

 

 

最後に、車体についてしまったブルチゴムは普通に拭き取るだけでは簡単には落ちません。ラベル剥がし剤を使って拭き取っていきます。

 

ブレーキクリーナーを使っても同様の効果が得られます。

 

スプレーしながら拭き取っていきます。

 

枠を元の位置へ戻していきます。

 

ビニールを元の位置に戻します。

 

フックで外したピンを元のに戻します。

 

カバーを元の位置に戻します。

 

外した内張を元の位置へ戻します。

 

クリップを元の穴に差し込みます。

 

ハンドルを戻します。

 

スライドドアの開閉レバーを元の位置へ戻します。

 

可動テストをして滑りが悪かったので潤滑剤を塗布しておきました。

 

作業完了です!お疲れ様でした!

 

おまけ

追加補修をしました。 バイザーが剥がれかかっていたので補修しました。

 

パーツクリーナーで脱脂した後にプライマーを塗って両面テープで固定しました。

プライマーを塗ると接着力が倍増します


 

綿棒で塗りました。

 

両面テープで固定後。3Mの両面テープで固定しました。

 

ポイント

ガラスランをはめ込むのに苦労しました。ガラスランを2.5cmカットしましたが個体差なので参考にされる方は自己責任でお願いします。

 

まとめ

部品は最寄りのスバルディーラーで取り寄せていただきました。注文して2日後に届きました。

品番と価格。

レギュレータ5060円、部品番号6211TA061

ランチャンネル(ガラスラン)2670円、部品番号62030TA023

 

部品の詳細図

レギュレータ

 

ランチャンネル(ガラスラン)

 

使用した道具はソケットレンチ10mmです。廃盤ですが参考になさってください。

ステンレスフックがあると手動のくるくるハンドルとサイドドドアのレバーを外す時にあると便利です。

こびりついたブルチゴムを剥がしてくれます。

 

ガラス窓を仮止めしたテープです

少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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